ボイストレーニングスタジオ・サウスバウンド代表の吉岡と申します。
このサイトをご覧になっていただき、ありがとうございます。
サウスバウンドは、「声」に特化したサービスを提供し続けていきたい、との想いから起ちあがりました。
少し長くなりますが、ボイストレーニングについて、このサウスバウンドという教室の考え方についてお話をさせていただきたいと思います。
ご興味のある方は是非、おつきあいください。
ボイストレーニングにおいては、私自身、ボーカル活動を通して初めてそれを知りました。
そうでなければ、おおよそ社会生活を送る中でボイストレーニングをやろうなんて思いつきもしなかったでしょう。
そう、上記にあるように「ボーカル活動を通して」です。
当時の私の必要に迫られたから、なのです。
多くの方は私と同じように、役者、アナウンサー、声優など声に関する活動を通じてボイストレーニングを知ることでしょうし、また「必要に駆られる」のだと思います。
ましてや今からそういった道を目指す、というのであれば尚更でしょう。
このサイトをご覧の方は、そういった「必要に駆られている」方が多いことと思います。
サウスバウンドはそんな皆さんのお力添えになれれば、と思っています。
大手プロダクションなどへのコネクションは行ってはいません。
ですが、トレーニングは勿論、プロフェッショナルになるとはどういうことなのか、またどの様なことをしなければならないのか、音楽を通じて表現する楽しさ、喜び、様々なことを吸収してそれぞれに生かせてもらえる様な、そんなお手伝いをさせていただけるはずです。
昨今、コミュニケーション論としてのボイストレーニングが注目されています。
サウスバウンドも勿論、声を大にして提案いたします。
そもそも最古のコミュニケーションは音ですから、人間の声には言葉以上に、本能的に他者に訴えかける力を持っているのです。
言葉の通じない相手でも、声の表情だけでなんとなく相手の感情を、訴えを読み取ることが出来ます。
我々にはそういう能力が備わっているのだと思います。
私も経験があるのですが、過剰なマナーに敏感になりすぎて、うわべの言葉や表情を作ってしまうことが多々あったように思えますし、見かけます。
一番言いたい、伝えたいことが、相手に伝わらずに終わってしまう。
声を磨くことが人間力をアップさせることは、もはや疑いようのない事実です。
ボイストレーニングは、これからのビジネスパーソンにこそ、必要なものではないでしょうか。
ごあいさつの最後に。
サウスバウンドは人材育成に力を入れています。
ボイストレーナーという職業は、色々な面を持ち合わせます。
自らが表現者であり、また指導者であり、カウンセラーであり。
ただ声が出れば良い、歌が上手ければ良いというものでは決してありません。
ボイストレーナーとは、すばらしい能力を持った方がそのような道を目指されるのであれば、その手助けをする。
そういった裏方のお仕事です。
そのボイストレーナーという仕事を生業にすることはなかなかに大変なことです。
ですが、これからはボイストレーニングがもっと広く受け入れられるようになるでしょう。
ボイストレーニングを必要としてくれる方がもっと多くなるでしょう。
サウスバウンドの育成活動が、私自らの成長とともに、少しでもこの分野の裾野を広げられるような活動に繋がれば良いと考えています。
世の中には、プロの歌手からアマチュアバンド、カラオケを楽しんでいらっしゃる方まで、レベルや年齢層を問わず多くの方が「うたう」ということに触れ、また楽しんでいることでしょう。
特にここ30年ほどのカラオケの技術的進歩により、飛躍的にカラオケ人口の底上げが成されたのは言うまでもありません。
しかし、自分の歌唱力に悩みを持つ方は少なくありません。将来プロとしてやっていくには、何かが足りない。うたうのは苦手なのに、忘年会でうたわなくちゃいけない。とにかく、自分のうたが、声が嫌い・・・。
このような悩みを持つ方が、自分の思い通りに、気持ちよくうたうことが出来るようになる。何て素晴らしいことでしょう。
本当は、誰しもが出来ることなのです。
ただ、うたうことに対する苦手意識、経験の少なさ、その他色々な要因が、本来自分の持つポテンシャルを削ってしまっているのです。
言葉を言い換えれば、「自分で自分の足を引っ張っている」といっても過言ではありません。
ボイストレーニングは、より良い発声の技術(身体の使い方)を身に付け、声の基礎体力を向上させるものだと思ってください。
うたうという行為は、楽器でメロディーを演奏する、ということと同じです。
人間の身体は楽器なのです。ですから、楽器と同じように基礎的なトレーニングがまずは必要になるのです。
どんな楽器にだって、まずはどうやったら音が出るか、というところからスタートですよね?
その楽器のことを知り、メンテナンスの方法を知り、触り続けることにより、自分の手足のように扱うことが出来るようになるのです。
声だって同じなんですよ。
さらに、声に比べると楽器は演奏した結果が非常にわかりやすい(受け止めやすい)のに比べ、声は判断が難しいことです。
それは、楽器は出た音を客観的に捉え易く、声は主観的に捉えがちだと言うことです。
人間の身体はそれぞれ違いますから、出てくる声もまた違います。
本来、他人と比べようがないのです。ですから自分で歌の練習をしていても、果たしてこれで良いのか、悪いのか・・・となってしまいがちです。
ですから、トレーナーが実際に声を聞き、アドバイスすることがとても有用なこととなるのです。
ボイストレーニングを通じて、音楽に触れる時間を増やしていけば、必ずやあなたの悩みは解消されることでしょう。
もちろんすべての方に必要なわけではありません。
ですが、自分には必要ない、と思い込んでいらっしゃる方もいるでしょう。
そのような方にも是非、「やってみたい」と思える教室にしていきたいと思っています。
基礎的なトレーニングを重ねる上で、色んな種のトレーニングがあります。
前項で、人間の身体は楽器だと明言しました。
ですが、楽器と声とでは少しトレーニングの方法に違いがあります。
楽器を始める場合、初めて触り、音を出す、という場合がほとんどではないでしょうか。
しかし声の場合、物心付いたときからコミュニケーションのツールとして声や言葉を出し、使っていたはずです。
うたったことがない、という方も少ないでしょう。
ボイストレーニングを始めようと思った時、その人が今までどういった環境で過ごしてきたか、ということもとても重要なことです。
たとえば・・・
声を出すことに、とても慣れてる人がいます。
学生の頃より、大きな声で騒いで、遊んでいた。
生徒会など、壇上で、人前で話す機会が多かった。
活発的に意見を言うことが多かった。
反対に、そんな環境でなかった人もいます。
おとなしい感じの人や、たとえば運動部に所属していなかった、あまりカラオケにも行かない。
職場vでは黙々としたデスクワークが多く、とにかく大きな声を出す機会がほとんどない。
この違いだけでも、とても大きい問題です。
両者の間では発声時の身体の使い方がまるで違うはずですから。
(もちろん、どちらがより良い、ということはありません。あくまで身体の使い方の違いですから。)
また、発声、発音のクセも見逃せません。
現在の日本語教育では、発音の綺麗さを重視しているとはとても思えません。
外国語の授業では発音を重視した練習をたくさん行っているはずです。
つまり、それまでに身体にしみ込んでいる発声のクセというのは、正に十人十色。
たまたま、発声に適した体の使い方が上手く出来る方も多くいます。
もちろんその反対も。
個々人の上手く使える部分はそのままに、悪いクセは取り除く。
声はその時の体調や精神状態も思い切り反映しますから、その時々に応じたトレーニングを組むことが大事なのです。
これが、教材のない理由です。
もちろん発声の仕組みや呼吸の方法、知識的なことはマニュアルに記せます。
ですが、身体の使い方を文字にすることはとても難しいことなのです。
最終的に目指すべき方向は一緒ですが、実際の声を聞き、身体の使い方を修正していくことやアドバイスは、その方だけにしか当てはまりません。
我々ボイストレーナーは、その方にあったトレーニング方法、言葉の使い方を模索することに、一番時間を費やすのです。
ボイストレーニングでは、よくグループレッスンを見かけます。
ですが、サウスバウンドでは個人レッスンを推奨します。
前項では、発声のクセは十人十色ということに触れました。
レッスン時間は60分とはいえ、あっと言う間に終わってしまいます。
グループレッスンで4人も5人もの方の声を聞いてアドバイスをしていると、一人あたりの時間が大幅に削減されてしまうのです。
また、発声しやすい環境を作り出すこともまた重要なことです。
リラックスし、思う存分試す時間がほしいところですね。
グループレッスンだと、進行を皆に合わせないといけません。
グループレッスンでは不完全燃焼だという意見が多くあることからも、個人レッスンを求める方が多いことが伺えます。
とはいえ、グループレッスンの良いところも紹介しておきましょう。
まず、コーラスグループでのトレーニングなどは良いですね。
やはり声の重奏にしっかりと慣れていかなければなりませんし、共有の時間を過ごすことでグループの一体感も強まることでしょう。
次に、「他人のふり見て我がふり直せ」ですね。
良い意味でも悪い意味でも使われますが、自分の声はどうしても主観的にとらえやすくなるものですから、人の声を聞いて、自分に反映させるのはグループレッスンにおける大きな利点となるでしょう。
また、グループレッスンのほうが安心して声を出せる、という方もいらっしゃるでしょう。
仲の良い友達同士など、その方がリラックスできるというのならば、そちらの方が良いかもしれません。
サウスバウンドでは個人レッスンを推奨しますが、ご希望の方にはグループレッスンも受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
私は、これまでのお仕事で沢山の方達とお会いし、アドバイスをさせていただきました。
プロ・アマアーティスト、役者、声優、タレントなどの方々も多く、また一般の方でもプロになりたい、とにかくうたが上手くなりたい・・・と動機は様々です。
しかし、近年はビジネスパーソンの指導が多くなってきました。
「会社で今度研修担当になった」「プレゼンで上手くしゃべれない」「人と話すのが苦手なのに営業に配属された」「接客業の人材育成」
など、色々と悩みや要望を聞きます。
もちろん応用力も付きます。
応用力とは、「表現力」です。
「表現」とは、うたうこと、朗読すること、相手に伝えること・・・全てひっくるめてしまいましょう。
うたうことも、プレゼンで提案することも、新人社員にイロハを叩き込むことも、同じことなんです。
「相手に何を伝えるか、伝えたいのか」
要はこれです。
人間は相手に伝えるためのツールの一つとして、声を使います。
声というものは不思議なことに、出した言葉以上に自分の内面が相手に伝わってしまいます。
声は本能に訴えかけるものです。
ですから、「相手に上手く言葉が伝わらない、伝えられない」ということを、皆さん本能的にマズイと思っているのです。
また、同じ内容を喋っても、マニュアルをただ読んでいるような喋り方と、要点では語気が強くなり、しっかりとセールスポイントを伝えようとする喋り方では、聞き手の印象がまるで違います。
一概には言えませんが、ほとんどの場合、聞き手は内容よりもその話し手自身の人間性で、話を聞くか聞かないかを選択していることが多いからです。
これは、第一印象として初めて言葉を交わした際に、その人の印象が決定付けられることがほとんどであることを裏付けています。
ボイストレーニングは、特にうたが上手くなりたい人のためのもの、と思われていることが多いと思います。
しかし、声を使ってコミュニケーションをとる以上、声の良し悪しが様々な結果に反映されることは大いに考えられるのです。
実際に、ビジネスパーソンが多く訪ねて来られるようになったという事実が、現代日本社会でのボイストレーニングの在り方が変わってきた証であると言えましょう。
まずは、あなたの声についての悩みを聞かせてください。
技術的なことから、ちょっとしたことまで。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思っていることがあれば、どんどん話してください。
良い発声に欠かせない要素のひとつに、「モチベーション」があります。
要はやる気、ですね。
気分的に「ノって」いないと、どうしても身体がついてこないものです。
迷いや悩みは、あまり良くないですね。
ボイストレーナーは、カウンセラーとしての一面も持っています。
声についてはなんでも相談してください。
ちなみに、やる気がないと身体がついてこないのはもちろんですが、反対に大きい声をだしたりするとスッキリして気分が晴れるものです。
大泣きしたり、悩みを誰かに打ち明けたり、カラオケでうたったり。
やる気がないので動けない、ではなくて、「まずは動いてみる」ことも大事なようです。
不思議なことに、身体を動かしているとどんどんやる気になるものです。
なかなか掃除に取り掛かれないけど、いざはじめると楽しくなってきたり。
進化の過程、人間の身体の中で一番最後に発達したのは脳だそうです。
ですから、「脳(心)は身体について来る」という側面も持っているようですね。
とにかく、何でも話してください。それがボイストレーニングのスタートです!